薪ストーブライフCDレビュー#30(日本バージョン)

さて、後半の3枚である。

日本映画とその音楽の結びつきの強さで言ったら、まずこれではないか。
ジブリ映画と久石譲(クインシー・ジョーンズ)さんである。

どの曲を聴いても、パッと宮崎さんの映像が浮かぶこと間違いない。
そんな中、改めて久石さんのジブリ音楽を探してみて見つけたアルバムがこれだ。



これは、映画で使われている音楽そのもの(サウンド・トラック)ではない。
ライナー・ノートに曰く、
「サントラのアレンジに比較的近いものもあれば、アルバムのコンセプトに沿って大胆にアレンジし直されたものもある」とのこと。

ジブリのサントラもいいんだけど、あまりにも映画の味が強すぎて音楽としての独立性が薄くなってしまう気がする。
その点、このアルバムの演奏は、映画のテイストはあるのだが、久石さんの音楽性がしっかりとでていてとても良い。
思いのほか気に入ったアルバムである。久石さんの音楽って、改めていいなと思った。

続いては、坂本龍一さんの映画音楽である。
彼の映画音楽を集めたアルバムに「UF」というのがある。

やっぱり「戦場のメリークリスマス」ではないか。
戦場における勝者と捕虜の物語でなく、人間愛と戦争の矛盾みたいな、とても複雑な人間模様ですなぁ。。
大島渚さんというのはすごい監督だったんですな。それに、デビッド・ボーイはやっぱりイケメンだねぇ。
で、この音楽だ。映画を観たことがなくてもこの音楽は誰もが知っているのではないか。
雑誌の記事にも書いたが、あまりに音楽の個性が強すぎるのがいいのか悪いのか。それほど強烈な個性の音楽だと思う。



もう一枚が、ゴジラ、大魔神の映画音楽である。
いや、本当に怖くて、これ以来怖い映画が苦手なのだ。。
とはいっても子供の頃に見たのは「モスラ対ゴジラ」あたりではないかと思うんだけど。
音楽は、伊福部 昭さんなのだそうだ。



今、じっくり聞きこむと、怖いけどなんか物悲しいね。
ゴジラは核開発で生まれたものなんだよね、だからそのレクイエムなのだろうな。
すごいな伊福部さん。



民衆の怒り、悲しみが大魔神を生んだんだね。子供の頃は、そんなことより何せ怖くて怖くて。。。
いやぁ、この頃のストーリーっていいね。ちゃんと観る必要がありそうだ。


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薪ストーブライフ CDレビュー #30(10周年記念号)

薪ストーブライフのCDレビューを書いた。
早いものでもう10周年なんだと。もう30号である。

WoodStove30Cover.jpg

5号から書き始めたのだ。そのときはまだ「50を過ぎた」ばかりだったのに、気が付いたら「60を過ぎて」いた。。。なんてこった。

さてさて、記念号では映画音楽を特集した。
今の映画より、昔の映画の方が音楽との結びつきが強いように感じられる。
音楽を聴いた途端にそれが使われた映像がパッと浮かび上がる。
考えてみればすごいことだと思う。これほど幸せな音楽はないのではないか。。

WoodStove30CD.jpg
(クリックすると拡大表示)

初めてレコードを買ったのは、おそらく、「さらば夏の日」だったのではないかと思う。
1970年の映画だというから、12歳か、13歳、中学生だったのか。
ラジオで聴いてとても気に入った曲だった。それでレコードを買ったのだと思う。
フランシス・レイという人が作曲したのだと知ったのはずっと後のことだったと思う。
実は、これ、いまだに映画を観ていないのだ。。。 観てないないけど、ヨーロッパの夏の日を感じるではないか。
大好きな曲である。



月日は流れて大学生、スキーが流行っていた頃で、よくスキー場のリフトに乗っているときにスピーカーから流れていた曲がこれだった。

hqdefault.jpg
白い恋人たち
(タイトルをクリックすると別ウィンドウでYouTubeが開く)

その当時は、てっきり恋人たちの映画だと思っていた。
1968年のグルノーブル冬季オリンピックのドキュメント映画だったんだね。
これもフランシス・レイなのだ。

そして、さらにこんな映画もあるぞ。



「男と女」だ。1966年の映画だ。この映画を知ったのはもっと後だった。
テレビで放送されたのを観て、度肝を抜かれた。なんて素敵な映画なのだと。。
今見ても、一級品の映像、音楽で間違いない。
この女優さん、アヌーク・エーメっていうのね、知りませんでした。
そして、この音楽もフランシス・レイなのだ。

ここまでくると、この「ノリ」がわかってくるね。これがフランシス・レイであり、フランス文化の香りなのだ。
陳腐な言い方だけど、なんか大人だなぁと思うのだ。
「印象操作」だとか、「忖度」だとか、知性のない言葉を繰り出すような文化とは程遠い。

次は、「ティファニーで朝食を」だ。



実は、この映画も観ていない。だから、映画の話はできないのだ。
初めて知ったのは、アンディ・ウィリアムズが歌ったこのバージョンだった。



オードリー・ヘップバーンもいいし、アンディ・ウィリアムズもいい。
今となっては古典だけど、名曲でしょう。

こんなバージョンもあるぞ。



とても好きなギタリストである Ed Gerhard(エド・ガーハード)の演奏である。
下手だけど、わたしも弾きます。

で、作曲はヘンリー・マンシーニである。
イタリア系アメリカ人なんだって。

こんな映画音楽も作っているぞ。



ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの「ひまわり」。
1970年の映画で、イタリア、フランス、ソ連の合作映画とのこと。
これは観た。これも大人の映画だね。結末といい、一面のひまわり畑といい、ジーンとくるではないか。

三人目はバート・バカラックである。バート・バカラックといえば、どうしてもカーペンターズ、ディオンヌ・ワーウィックを思い出してしまうが、映画ではこれがあるではないか。

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明日に向かって撃て
(タイトルをクリックすると別ウィンドウでYouTubeが開く)

この映画はアメリカだねぇ。なんか、前のフランスの映画の後に見ると、とんでもなく呑気な物語に見えてしまう。
それにしても、いい歌だなぁ~ B.J.トーマスが歌う「雨にぬれても」。

(後篇に続く)

薪ストーブライフ CDレビュー #28 その2

Bill Evans & Toots Thielemans

Affinity



Toots Thielemas(トゥーツ・シールマンス)
ベルギー出身のジャズ・ハーモニカ奏者である。今年8月、94 歳で亡くなった。

ミュージシャンとしてはジャズ・ギタリストとしてスタートしたが、ハーモニカの方が評判が良かったみたい。
そのときに使用していたギターがリッケンバッカーであり、その演奏を観たジョン・レノンが影響を受けてそのギターを真似たんだって。

92歳まで第一線で演奏していたというのだから驚きである。
このアルバムはビル・エバンスの共演であり、ピアノとハーモニカという組合せが新鮮だ。
とてもクールですな。マンハッタンの高層マンションから都会を見下ろしながら聴くといいんだろうな。
行ったことないけど。
それにしても1978年の録音なんだって。
ピアノとハーモニカの演奏なんて、まさに大人のための音楽でしょう。

Stephane Grappelli & David Grissman
Live



Stephane Grappelli(ステファン・グラッペリ)
フランス出身のバイオリン奏者で、1997年に89歳で亡くなった。
すごいね、88歳のときには来日して演奏していた。
この人のバイオリンは歳をとるごとに深く、滑らかになっていくのだ。
淀みないというか、まさに流れるようなプレイだ。
バイオリンとマンドリンというのは、チューニングが同じことからとても相性の良い楽器である。
マンドリンの第一人者であるDavid Grissman(デイビッド・グリスマン)との演奏は、とてもスリリングなものである。
一方は弓で弾き、一方はピックで弾く。映像で見ると、同じような楽器なのにこんなに違っていて面白い。




こうやって観てみると、この楽器は聴くよりも演奏した方が100倍は面白いに違いないと思う。

最後は、まだ亡くなっていないけど、60を過ぎて頑張っている日本のミュージシャンを取り上げた。

Gontiti(ゴンチチ)である。
「ダブル還暦フェスティバル 2014」


<課外授業>

すごいね、真っ赤なジャケットに真っ赤なギター。
この人たちの感性もとても共鳴できるもので、琴線に触れるんだよね。


<放課後の音楽室>

先に紹介したミュージシャンに比べればまだまだ若造の60歳代、これからもいい演奏を続けてもらいたいものだ。


薪ストーブライフ CDレビュー #28

Woodstove 28

今回のCDレビューは、最近亡くなった "高齢"ミュージシャンを中心に紹介した。

CD Review 28
(クリックで拡大)

チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)     2014年死去 74歳
トゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans) 2016年死去 94歳
ステファン・グラッペリ(Stephane Grappelli) 1997年死去  89歳

「高齢」というと、ただ名声を引きずった人かと思われがちだが、この3人はほとんど最後まで現役でプレーし、歳を重ねるにつれて芳醇な演奏になるという、超人プレーヤーだったのだ。

チャーリー・ヘイデン

ジャズのウッド・ベースというのは実に地味な楽器だ。全然目立たないし、メロディー・ラインを華々しく弾くこともない。あくまでも裏に徹して演奏をサポートする。が、土台のしっかりしていない建物がお話にならないように、リズム・セクションがしっかりしていないとバンドとしての演奏も心許ないものになってしまう。

いいベース・プレーヤは大勢いるが、チャーリー・ヘイデンがすばらしいのは、チャーリーといっしょに演奏することで、1+1が2で終わらず、3にも4にもなってしまうことだと思う。そんなすごいアルバムを3枚紹介した。

Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba(ゴンザロ・ルバルカバ)
Tokyo Adagio



2005年に、東京ブルーノートでのデュエット・ライブである。
コンザロ・ルバルカバは、チャーリー・ヘイデンによって見出された、キューバ出身のジャズ・ピアニストである。
ものすごいテクニックがあって、バリバリの演奏で知られているのだが、この二人のライブは違う。
スローなバラードが中心なのだ。ゆっくりとした旋律なのに、端正で、粒が立っていて、凛々しい、そんな印象のピアノだ。
そんなゴンザロさん、すばらしいよ。しかも、それに寄り添うチャーリーさんのベースがイトオシイ。いい出汁がでているって、まさにこのことだ。なんて「きれい」な演奏なんだろう。美しいねぇ。

Charlie Haden & Keith Jarrett(キース・ジャレット)
Last Dance



キース・ジャレットとは2枚のデュエット・アルバムをだしているほど相性がいいんだろう。
このアルバムも、キースさんの自宅スタジオでの録音だとのこと。
とてもリラックスした、ホンワカとした印象をうける。
ゴンザロさんとのアルバムの違いがよくわかる。このアルバムは、自宅スタジオということもあるのか、とてもリラックスしているのがわかる。一方、ゴンザロさんのアルバムは、ライブの一発録音だからか、緊張感というか、張りつめた感がある。
つくづくチャーリーさんの人柄の良さを感じるのだ。信頼関係があることがよくわかる演奏じゃないか?

Charlie Haden & Pat Metheny(パット・メセニー)
Beyond the Missouri Sky



ゴンザロさんもそうだけど、パット・メセニーも自分のバンドで演奏するときとはまったく別物の演奏になってしまうようだ。
それこそが、チャーリー・マジックなんじゃないかと思う。この3枚はなんだか兄弟のようなアルバムに思えて、大事にしたいアルバムだなぁと、改めて思うことよ。

薪ストーブライフ CDレビュー #27 その2

James Taylor のアルバムでベストを挙げなさいと言われれば、躊躇なくこれでしょう。

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Gorilla です。1975年のアルバム。

なんだろう、この心地よさは。
麻のジャケットにジーンズをはいている感じ。
その中でもいつまでも心に残るのが Wandering なのである。



少し切ない感じがするけど、この湿っぽさがいいのだ。
I've been wandering early and late from New York City to the Golden Gate...
and it don't look like I'll ever stop my wandering...

この YouTube の写真、古いけどわたしの想うアメリカの感じがよくでています。

もう少し続く。。。

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