イージー・ライダー

実に今頃なのだけど、映画「イージーライダー」を録画して観た。
1969年の映画か。。。 胸の奥にズシンとくる映画だった。

easy rider_R

日本人にとっては、ニューヨークとかロサンゼルスがアメリカのイメージかもしれないけど、わたしにはでっかい、でっかい田舎のイメージの方が一般的かな。車で旅行すると、イヤというほどそれを実感させられる。どこまで走ってもサバンナのような、砂漠のような風景、しかもそれがどこまでも一直線に続く。最初のうちは珍しさから「アメリカだぜぃ!」って喜ぶけど、それも6時間も続けば心まで乾いてくるってものだ。みんな無口になってくるんだ。

彼らはそんな道をどこまでも走る。ただただ走る。自由を求めてか。この時代、髪を伸ばしたり、チョッパー・バイクに乗ること自体が反体制的だったんだ。しかも、アメリカは内部に入るほど、南に下がるほど保守的な地域になる。

ロサンゼルスからスタートしてそんな所へ入っていく。小さな町のお祭りのパレードに無許可で参加したとかで、牢屋に入れられる。これ自体がイヤガラセなんだけどね。そこで、ジャック・ニコルソン演じる弁護士と出会い、さらに東へと旅を続ける。だんだんと周囲の白い目が気になりだす。

そんな空気を察してジャック・ニコルソンが言うセリフが強烈だ。

「アメリカ人は自由を証明するためなら殺人も平気だ。個人の自由についてはいくらでもしゃべるが、自由な奴を見るのは怖いんだ」

これ、アメリカ人の本質をついてるぞ。ぞっとしたね。アメリカの中心は超がつくほど保守的だと思う。知識層がいるのは、ニューヨークやカリフォルニアなどの左右(東西)両端の地域だけだ。10年も前だけど、アリゾナ州を走ったときに入ったマクドナルドでの冷たい視線は今でも忘れない。周りは白人の田舎のオッサンばかりだよ。東洋人など見たことないって感じの視線。今もきっと変わらないんじゃないかな、あのあたりは。

最後のシーンがあまりにも悲しい。。。そしてあのセリフが蘇る。

日本では、見知らぬ田舎に行ってもどこかホッとするものなんだけど、アメリカの田舎は全然ホッとしない。藤原新也が言ってたけど、アメリカ人は未だに自然と折り合いをつけられていないんだそうだ。ネイティブなアメリカンは何千年も前から住んでいたから、それも可能だったんだろうけど、今の白人たちは住みだしてわずかに200年、確かに「折り合い」はついていないと思う。自然を受け入れていないっていうか、自然に受け入れられていないっていうか。どうにも不自然なつき合い方に見える。
実に重い映画だったなぁ。。。
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