憲法を改正しようとせずに、解釈を変えるだけで憲法に反するようなことを押し通そうとする今の政権。
こんなやり方を考えた役人は、きっとこの物語を読んだに違いない。
1948年に書かれたものだけど、実に今の政権の手口がわかる。
人間に管理されていた農場を、ブタなどの知恵者の主導で人間を追い出し、動物だけの平等な自主管理農場を実現する。
<動物主義>の原理を七つにまとめた「七戒」も定めた。
1.2本足で歩くものはすべて敵である。
2.4本足で歩くもの、あるいは羽根があるものはすべて友だちである。
3.動物は服を着るべからず。
4.動物はベッドで寝るべからず。
5.動物は酒を飲むべからず。
6.動物は他の動物を殺すべからず。
7.すべての動物は平等である。
最初はうまくいくのだが、知らず知らずのうちに再び管理された農場になってゆくというストーリー。
七戒も、気づかないうちに書き加えられている。
4.動物はベッドで寝るべからず。シーツを用いては
となっていて、指導者であるブタはベッドで寝ることになったり、
5.動物は酒を飲むべからず。過度には
となっていて、指導者のブタは公然と酒を飲んだり、
6.動物は他の動物を殺すべからず。理由なしに
となっていて、指導者に反対するものを殺したり、
そうならないためには、すべての動物が勉強して何が起きているのかを正しく理解しなければならないんだなと思う。
そのまんま、人間にあてはまる話じゃないか。
無関心でいること、任せきりにすることは、再びの道を歩むことになるよなぁ。
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- 2015/07/05(日) 17:53:52|
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