薪ストーブライフ CDレビュー #28

Woodstove 28

今回のCDレビューは、最近亡くなった "高齢"ミュージシャンを中心に紹介した。

CD Review 28
(クリックで拡大)

チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)     2014年死去 74歳
トゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans) 2016年死去 94歳
ステファン・グラッペリ(Stephane Grappelli) 1997年死去  89歳

「高齢」というと、ただ名声を引きずった人かと思われがちだが、この3人はほとんど最後まで現役でプレーし、歳を重ねるにつれて芳醇な演奏になるという、超人プレーヤーだったのだ。

チャーリー・ヘイデン

ジャズのウッド・ベースというのは実に地味な楽器だ。全然目立たないし、メロディー・ラインを華々しく弾くこともない。あくまでも裏に徹して演奏をサポートする。が、土台のしっかりしていない建物がお話にならないように、リズム・セクションがしっかりしていないとバンドとしての演奏も心許ないものになってしまう。

いいベース・プレーヤは大勢いるが、チャーリー・ヘイデンがすばらしいのは、チャーリーといっしょに演奏することで、1+1が2で終わらず、3にも4にもなってしまうことだと思う。そんなすごいアルバムを3枚紹介した。

Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba(ゴンザロ・ルバルカバ)
Tokyo Adagio



2005年に、東京ブルーノートでのデュエット・ライブである。
コンザロ・ルバルカバは、チャーリー・ヘイデンによって見出された、キューバ出身のジャズ・ピアニストである。
ものすごいテクニックがあって、バリバリの演奏で知られているのだが、この二人のライブは違う。
スローなバラードが中心なのだ。ゆっくりとした旋律なのに、端正で、粒が立っていて、凛々しい、そんな印象のピアノだ。
そんなゴンザロさん、すばらしいよ。しかも、それに寄り添うチャーリーさんのベースがイトオシイ。いい出汁がでているって、まさにこのことだ。なんて「きれい」な演奏なんだろう。美しいねぇ。

Charlie Haden & Keith Jarrett(キース・ジャレット)
Last Dance



キース・ジャレットとは2枚のデュエット・アルバムをだしているほど相性がいいんだろう。
このアルバムも、キースさんの自宅スタジオでの録音だとのこと。
とてもリラックスした、ホンワカとした印象をうける。
ゴンザロさんとのアルバムの違いがよくわかる。このアルバムは、自宅スタジオということもあるのか、とてもリラックスしているのがわかる。一方、ゴンザロさんのアルバムは、ライブの一発録音だからか、緊張感というか、張りつめた感がある。
つくづくチャーリーさんの人柄の良さを感じるのだ。信頼関係があることがよくわかる演奏じゃないか?

Charlie Haden & Pat Metheny(パット・メセニー)
Beyond the Missouri Sky



ゴンザロさんもそうだけど、パット・メセニーも自分のバンドで演奏するときとはまったく別物の演奏になってしまうようだ。
それこそが、チャーリー・マジックなんじゃないかと思う。この3枚はなんだか兄弟のようなアルバムに思えて、大事にしたいアルバムだなぁと、改めて思うことよ。

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