タイガーマスク現象(病)

もうそろそろ忘れられようとしているんじゃないか、タイガーマスク現象。
その気持ちを否定するわけではないんです。何か人のために役立ちたいという気持ちは尊いです。

ただ、今回の現象は別の角度から見ると、とても寒々しいと見ることもできるという意見を紹介したいのです。

藤原新也さんは、共同通信のインタビューでこんなことを述べています。

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「第一印象は『寒い』と感じた」と話すのは、現代社会をカメラを通して見つめてきた写真家の藤原新也(ふじわら・しんや)さん。

 「これは夏場の現象ではないですね。政治も経済も気候も底冷えするなかで起きたある種の『蘇生願望』のようなものも感じる。だが、ボランティア行為というものが誰に知られることもなく秘かに行うというのが本来のあるべき姿であれば、今回のことは自己顕示と自己満足ばかりが目立つゆがんだヒロイズム以外のなにものでもない」。

 藤原さんは「無縁社会」も背景にあると見る。
 「昨今、家族や友人との縁が断たれ、他者への愛情の交換がない孤立した人が増えている。周囲との愛情の交換やコミュニケーションが満たされていれば、こういう行為には至らないだろう。こういった現象が一気に全国300件も伝染したということは、それだけ自分の他者へ向ける愛情が閉ざされている人がいかに多いかということを感じる。自己の存在感を満たしたいという、さみしさの代償行為のように見える」

 さらに「他者の不在」が気にかかる。「一見他者を慮っているように見えるが、相手が望むものだと勝手に決め込んでランドセルなどを贈る行為に逆に他者の不在を感じてしまう。
 阪神大震災を取材した時、避難地には必要のない文房具や衣類が山積みで、本当に求められているのは意外にも野菜だった。他者の望むものや心を読むのは大変難しい。そのプロセスのないボランティア行為は自己満足でしかない」と話す。

(以上、藤原新也さんのホームページより引用)
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また、全国児童養護施設協議会のホームページでは、今回の厚意に感謝しつつ次のようなお願いが書かれていた。

「みなさんからのご厚意は、児童養護施設で生活する子どものために有効に使わせていただきます。そのために、できますれば次の点をお願い申しあげます。

 お近くに児童養護施設があるときは…
 今、子どもや児童養護施設には何が必要なのか、事前に施設にお問い合わせいただくとうれしく存じます。よりみなさんのご厚意を活かすことができるとともに、子どもたちも、どなたからいただいたご厚意かを知ることで、今後の成長の糧ともなります。」

とのことだ。

藤原さんは、こんなこともホームページ上に書いていた。

「毎日新聞の社説ではこの善意の輪を広げてもらいたいというような大衆迎合的なことを書いていたらしいが、冷静に物事を観察すべき新聞の社説までがこれではもはや新聞というものは存在価値がなくなったということかも知れない。」

繰り返しますが、こういった厚意を否定しているのではないんです。
大事なことは目には見えない、ということも忘れないようにしなければ。。。
写真を期待されている方には申し訳ありませんが、今日はありませ~ん。


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